TPP参加へのメリットは何だろう?
ニュースやネット、新聞を読んでもしっくりこない。
輸出国の日本にとって、工業製品の関税が無くなる事はメリットだというが、日本製品でパンパンになっているアメリカや、GDPが日本と比べ物にならないくらい少ないアジア諸国に、日本の製品をこれ以上輸入する余力はあるのだろうか?
むしろ、安い部品や安い人材が流入して、日本の中小企業は壊滅するのではないだろうか?
農業に関しては、国際競争力をつけるためにもTPP参加をというが、海外に門戸を開けばその国の質が高まると考えるのはステレオタイプだし、馬鹿のひとつ覚えという物だ。
スポーツの世界でもサッカーのセリエAは外国人選手に門戸を開きすぎてイタリアサッカーのレベルは著しく低下した。
ラグビーで世界最強だったのは、アパルトヘイトで国際マッチさえ出来なかった南アフリカだった。
アホみたいに土地のあるアメリカや農業大国のアジア諸国に対して競争力をつけるという事は、すなわち価格競争であり「質」を大事にして来た日本の農業は壊滅するに違いない。
TPPは、どう見てもアメリカの一人勝ちになりそうで恐い。
輸出を拡大したいアメリカが、TPP参加国の中で唯一アメリカの輸出を吸収できる日本に対して、同じ利害を持った環太平洋諸国と組んで殴りこんでくるだけのように思える。
(あくまでも日本が参加した場合)
そのために、鎖国だ開国だと、アメリカが圧力をかけているだけのような気がする。
貿易には、関税以外にも為替の問題がある。
TPPなどが締結されたら、アメリカは為替で攻めてくるだろう。
為替リスクを避けるには、日本の企業は海外で現地生産するしかない。
日本は空っぽになる。
大体、鎖国だ開国だと騒ぐが、今日本は鎖国しているのか?
日本は、黒船来航まで鎖国をしていたわけでもなく、貿易は行われていた。
もっと言えば、黒船来航によって結ばされて日米通商条約は、屈辱的な「不平等条約」ではなかったか?
その史実が、今回のTPPにオーバーラップする。
あの、不平等条約以来、日本は「関税の自主権」を回復するために大きな苦労をしたではないか。
その「関税自主権」をTPPで放棄しようというのか。
キャッチーな言葉に乗せれらてはいけない。
そもそも、TPPなどという物は世界の画一化を進めないだろうか?
全てのものが「価格競争」にさらされれば、生まれる物は画一的な物になり、「個性」や「質」は無視されていく。
アメリカのように無個性で、何の文化もない経済国家にとっては「富」しかアイデンティティーの拠り所がないのかもしれない。
しかし、国の良さは「富」だけではない。
国の良さを守るために、「関税自主権」を持つ事は間違っているのだろうか?
賛成派のきちんとしたメリットを聞けば賛成出来るのかも知れないが、今のところそれは見当たらない。
by atom2010
やっぱり言い出した(笑)